いちわんは「お茶」の楽しみを伝えます。
◆お茶の楽しみ
いちわんが考える「お茶の楽しみ」とは、思いやりの心を持ちつつ、亭主となる人はもてなしの心、客となる人はもてなしに応える心を持ち寄ることにより、主客一体・一座建立となる心地良い状態・空間を作り上げることにあります。
ではなぜお茶なのでしょうか。
お茶はしつらい(時・処・道具)ともてなしで、自分の思いを表現でき、客を楽しませ、自分も楽しむ主客一体の場を作り上げることができるからです。
表現にはテーマがあり、それを語るストーリーがあります。
亭主はテーマとストーリーを提供するため、客はそれを理解し応えるためにお茶の知識が欠かせません。
また亭主や客は、自分の思いを伝えるために、言葉だけでなく点前や所作も大切で、稽古や茶事・茶会という実際のお茶の経験でそれらを身につけていきます。
◆お茶を楽しむために
お茶を楽しむために、いちわんは、お茶という視座・価値観・世界観に基づいて情報を拾い上げ、新たな意味を持たせて、多くの人とその楽しさを共有したいと思います。
そのために、展覧会・茶会・イベントの案内等情報そのものと、展覧会レビュー・書評等それらを評価・紹介するオリジナルな記事を発信します。
またお茶の稽古・茶事・茶会・勉強会・・といったお茶を経験できる場を提供して参ります。
◆いちわんの世界
わたしたちが考えるお茶の世界を表現するために、「いちわん」という名前をつけました。
一碗というミニマムなお茶、ささやかではあるが確かなお茶。
楽在一碗中 ~ たのしみはいちわんのなかにあり
しあわせは遠くにあるのではなく、いつでもこのいちわんにあります。
いちわんを介して人と共に自分も楽しみます。
共に楽しむとは、独りよがりや傲慢に一方的に与えるのでもなく、癒されるだけの受身でもありません。
「お茶がある」という言葉があります。
「お茶がある」とは、
ミニマムであることの潔さ、美しさ、人と自然への優しさ、
気配りの良さ、もてなしの良さ、センスの良さ、侘びと華やかさのバランスのよさ。
自分を律し、ミニマムであり、傲慢にならないという
茶人としての自覚があることと捉えます。
いちわんを訪れた人が、「お茶がある」ことを感じられるサイトにしたいです。
いちわんのサイトに来ると、
日常の喧噪から離れて清々しい気持ちになる、とか。
もっと学び、精進したい気持ちになる、とか。
もてなしの心を感じ、希望が湧いてきた、とか。
そのように思ってもらえるサイト作りをしたいです。
そして、いちわんは震災には勝てないけれど、
衣食住の代わりにはなれないけれど、
いちわんのお茶を介してつながった人と人とが、 そこから何かを生み出し、
一歩前に進むための力を得ることができるはずだと、信じています。
世界をほんの少しでも良くするために、私たちにできることを行います。
まだ生まれたばかりのいちわん。
これから皆さまに育てていただきながら、少しづつ成長していきたいと思っております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
平成葵巳 水無月 九日朔の日(2013年6月9日)
ここから始まる芒種の季
ユニットいちわん