銘で拡がる思い
茶杓の銘を考えることになり、久しぶりにこの本を取り出して調べてみました。
道具の銘を付けるのは日本人だけと聞いたことがあります。
例えば中国では、「青磁 印文 四耳壺」というように、作成方法や形、模様等で呼びます。
日本では「飛鳥川」「遅桜」「不二山」「俊寛」「鵺」「馬蝗絆」等々、歌、地名、花の名前、人名、架空の動物の名前、形から様々な銘で呼び、さらに思いが拡がります。
この本は銘の集大成ということで、数多くの銘が掲載されており、五十音順の索引もあり、調べるには便利です。
ただ五十音順以外では、季節と月別の索引があるだけで、「席披きにふさわしい銘は・・」という調べ方にはちょっと不向きです。
そういうシチュエーション別の索引もあればともっと便利と思います。
茶杓の銘は・・なかなか難しいです。日頃からもっと感性を豊かにしないと・・
書籍情報
- タイトル
- 茶の湯の銘大百科
- 著者
- 筒井 紘一(監修),有馬頼底,稲畑汀子
- 出版社
- 淡交社
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