女性作家の進出、着実に
京都の茶道具作家を紹介した本です。
陶磁器、金工、漆工、木竹工と分野を分けて、ベテラン39名、若手12名を掲載しています。
さすがお茶の本拠地である京都、千家十職を含まずとも、層が厚いです。
しかも多くの方が代を継いでいます。
内容は、作家の略歴と写真、作品の写真、作風、署名・落款が掲載されています。
作家の代表的な複数作品を複数のカラー写真で紹介され、作風やイメージが把握できます。
また、作家の顔写真が掲載され、何名かの女性が含まれていることを初めて知りました。
当代の諏訪蘇山氏、高橋道八氏、一瓢斎氏、鈴木表朔氏といった方々で、名前だけでは和からず、女性の活躍に驚きました。
十職では、飛来氏、中村氏、黒田氏も当代は女性で、工芸作家に着実に女性が進出していると思います。
作家の名前や顔を知ることにより、お茶会で作品を拝見するときに作り手を身近に感じます。
また、これから活躍が期待される若手作家も紹介されており、ギャラリーやデパート等で個展がありましたら、一度作品をご覧になり、作家にお会いしてはいかがでしょうか。
書籍情報
- タイトル
- 京の茶道具作家名鑑
- 著者
- 淡交社編集局
- 出版社
- 淡交社
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