いちわん

~ 楽在一碗中 ~
数寄者日記―無作法御免の茶道入門!

数寄者日記―無作法御免の茶道入門!

三重苦の数寄者

2013_b013_01お茶のお稽古を始めた頃に入手した本です。

三重苦とは作者曰く、「無作法、無器用、無教養」とのことで、その三重苦の作者が、お茶のお稽古を始めて、二年経ってお茶会を開催するまでの顛末が書かれています。(数寄者は、ここでは、「すきもの」と読みます)

作者は、第3回「海燕」新人文学賞を受賞した作家で、とにかく強烈なお稽古振りです。

点前をすっかり忘れても「明鏡止水」の心境で平然とし、懐石料理ではお刺身をミンチにし、点前中に足が痺れて点前座で胡座をかく等々、くらくらするようなエピソードが一杯です。

お茶のお稽古というと堅苦しくて厳粛なものなのでは・・と思っていたところにこの本を読みまして、そうでもないということが分かりました。
(もちろん実際はこれほど強烈ではないです)

私のように、お茶のお稽古は・・と思っていらっしゃる方にお勧めします。

この本に登場します「天使」さんは、その後フリーランスの編集者になりまして、現在も元気に活躍していらっしゃいます。

 

書籍情報

タイトル
数寄者日記―無作法御免の茶道入門!
著者
小林恭二
出版社
淡交社
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