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~ 楽在一碗中 ~
千家伝来の茶の湯釜展

千家伝来の茶の湯釜展

千家の茶釜とは

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大西清右衛門美術館にて、「千家伝来の茶の湯釜」展を拝見してきました。

今回は開館十五周年を記念してということで、三千家の協力のもと、千家好みの茶の湯釜がずらりと並びました。

特に印象に残りましたのは次の釜です。

宗旦好 口四方釜 ・・小振りの釜で口が四方の覆垂釜です
利休好 湯の釜 ・・たっぷりとした炉釜でこれぞ「茶の湯釜」といった趣です
芦屋 達磨釜 ・・達磨(数珠の親珠)を模した形で、お茶会の点心席で使われた燗鍋にも同様の形がありました
如心斎好 責紐釜 ・・貴人に献茶するときに釜の口を紐で封印することができる責紐釜は天命釜に始まります。この釜は如心斎所持の古鏡を蓋に見立てて、その蓋に合わせて釜を作ったものです。

利休から現代までの釜が続き、全体として侘びた風情の釜の中で、数十年前(有隣斎や即中斎好で浄中・浄心作)には少し華やかな雰囲気があり、当代作(坐忘斎や而妙斎好)にないりますとまた侘びてくるといった違いも楽しく拝見しました。

また当日は、年二回行われている、京釜特別鑑賞茶会が開催されました。初夏の風情で、主な道具組は次のとおりです。

掛物 青山緑水 了々斎筆
花入 竹一重切花入
花 馬の鈴
釜 田口釜
風炉 北村道陳伝来 唐銅朝鮮風炉
水指 祖母懐写 算木 樂弘入
茶器 黒大棗 覚々斎在判 一燈・玄々斎箱書
茶碗 御本三嶋 銘すだれ
替 黒平 銘松寿 樂旦入
茶杓 関翁宗拙作
菓子 紫陽花きんとん 嘯月
茶  峰の白 柳桜園

●展覧会情報

平成26年度春季特別展 開館十五周年記念 千家伝来の茶の湯釜
大西清右衛門美術館(京都市中京区)
2014年3月15日~2014年6月29日
http://www.seiwemon-museum.com/j/index.html

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