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村上隆 個展「円相」(ギャラリーペロタン)

村上隆 個展「円相」(ギャラリーペロタン)

現代の禅画

村上隆 個展「円相」(ギャラリーペロタン)

六本木ギャラリーペロタンで、村上隆個展「円相」を拝見して参りました。
円相は、「真如、仏性、法性、実相など、文字や言語で表現し尽くせない絶対的で円満なる真理の悟りそのものを敢えて表現する方法の一つ」とあり、お茶席で拝見することもあります。

ギャラリーに入りますと、二つの部屋があり、十三の円相が並んでいました。
村上氏の円相は、ドクロや花のイラスト、黒や金の無地にスプレーで描いています。三幅対のような金・銀・黒の円相もあり、黒字に赤・赤字に黒の円相といったインパクトのある作品が並びます。

村上隆 個展「円相」(ギャラリーペロタン)

作品の背景はギャラリーの資料を引用します。

「近年、村上隆は禅宗の偉大な人物たちを描いてきました。禅の創始者である達磨大師。後の後継者となる師の達磨に、僧侶の恵可捧げた手を描いた恵可断ぴ図、そして、欲、憎しみ、惑いを克服することで悟りに達し、前世のカルマの遺物を破壊する500の仏の弟子である羅漢を描いた全長100メートルの最新作の五百羅漢図。村上は2011年の東日本大震災と津波を受けてこの五百羅漢図を描き、また震災は村上の制作の方向性を根底から変えることになりました。

「円相」は彼の作品で静かに継続する精神的活動から生まれる、村上隆にとって、また別の悟りを表現しています。伝統的に滑らかに熟練した筆遣いで描かれる円相において、心変わりは許されません。村上は円相を彼のユニークなやり方で、彼の作品の象徴であるお花とドクロを重ねた上にスプレーを使って表現します。円相は日本文化へのオマージュであり、複雑な芸術的および精神的歩みを経て、より自由なミニマリスト的実践へ回帰することなのです。」

村上隆 個展「円相」(ギャラリーペロタン)

最初は戸惑いましたが、拝見していくうちに、これもまた禅画であると納得していました。
五百羅漢図も拝見が楽しみです。

 

●展覧会情報

村上隆 個展「円相」
ギャラリーペロタン(東京都港区)
2015年10月31日~2015年11月21日
https://www.perrotin.com/




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