知る→始める→習う→さらに知るのフルコース
だいたい年に一回はお茶の特集をする「和樂」(雑誌)で、今回は映画「利休にたずねよ」の上映と合わせたように「利休に学ぶ茶の湯の美学」ということで、利休居士を中心とした内容です。
最初に「ここが変わった!利休さんの「茶の湯」革命、ビフォー&アフター」で、
利休居士の前後でのお茶の変化を写真やイラストで次のように対比し、
茶室:書院→小間
茶碗:唐物→樂
点前:台子点前→平点前
さらに「茶道具こそ、わび茶の醍醐味!」で
利休好みの茶道具を唐物・見立て・オリジナルに分類して分かりやすく解説することにより、利休居士のお茶の知識を得ることができます。
次に、「意外と簡単!さあ、わび茶を始めてみましょう!」では、
自分でお茶を点てる方法を、「裏千家「初心者のための茶道教室」誌上体験入門」で習い始める方法を説明しています。
そして最後に「利休の美に触れる「茶の湯」美術館ガイド」と
「漫画『千利休』は最高の茶の湯の”入門書”です」で、お茶に関する知識をさらに深める方法を解説しています。
漫画「千利休」に着目するのは、他にはない新しい観点だと思います。
このように、今回の特集は、お茶の
「知る」→「始める」→「習う」→「さらに知る」
といったフルコースを紹介しています。
また、別冊付録の「ニッポンの名茶碗50 原寸大図鑑」は、唐物・高麗・和物・樂に分類して、曜変天目・有楽井戸・卯花墻・無一物・不二山といった素晴らしいお茶碗をカラーの原寸大写真でまとめたもので、こちらも大変価値があるものです。本誌の特集と別冊、いずれもお勧め致します。
書籍情報
- タイトル
- 和樂 2014年3月号「利休に学ぶ茶の湯の美学」
- 著者
- 和樂編集部
- 出版社
- 小学館
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