空の玄関は名碗でお出迎え
羽田空港第二旅客ターミナルの、家族連れで賑わうファストフードの喧噪を抜けたところに、美術館はあります。
ここ、ディスカバリーミュージアムは、細川家の歴史資料や美術品を管理する永青文庫の企画展を中心に開催しています。
内装は黒を基調としたシックな雰囲気で、それに合わせたように静かな場所で、クラシック音楽が流れます。
この静かな環境で、ゆっくりと作品を拝見していますと旅の疲れも癒される気がします。
今回は、「永青文庫コレクション 細川家 珠玉の名碗」というテーマで、永青文庫が保持する茶碗や細川家現当主の護煕氏が作られた茶碗がずらりと二十碗近くが展示されています。
どれも個性的なお茶碗で、さらにその中で次のお茶碗が印象に残りました。
井戸茶碗 銘五月雨
三島暦手平茶碗
木葉天目
油滴天目
茶碗 永楽善五郎作 細川護立(護煕氏祖父)絵付
信楽茶碗、刷毛目茶碗 細川護煕作
拝見が終わって美術館から外へ出ますと、再び空港の喧噪の中に戻り、まるで一時の夢のようでした。
ディスカバリーミュージアムでは、今後、「細川家の絵師たち」、「平家物語と太平記の世界」といった展覧会も予定しています。
●展覧会情報
第13回企画展示 永青文庫コレクション 細川家珠玉の茶碗
ディスカバリーミュージアム(東京都大田区)
2014年3月15日~2014年6月15日
http://www.discovery-museum.com/index.html