全ての家にお茶室を
建築の本です。藤森氏は建築史家にして建築家ということで、さまざまなユニークな建築を造っています。
藤森氏が設計した、表紙のように柱で持ち上げたお茶室(細川護煕氏のお茶室も)やワイヤーのお茶室がこの本には紹介されています。
私は実際に山梨県にある、清春芸術村で持ち上げたお茶室「徹」を拝見してきました。(残念ながら入れませんでした)
この本の中で、藤森氏は
「ぼくに茶室を頼んでくる人は、流儀や形式にこだわらない人ばかり。狭い空間でお茶を飲むのは好きだけど、作法は苦手という人は、日本中にいると思う。そういう潜在意識を浮き上がらせるためにも、最近は、住宅を頼まれると茶室をつくるようにしている。施主が、お茶を飲もうが飲むまいが、関係なく。」
と書かれていました。なんか、嬉しくなりました。
私もユニークなお茶室をお願いしてみたいです。
また藤森氏はずばり「藤森照信の茶室学―日本の極小空間の謎」という本をお書きになっており、いつか紹介したいです。
書籍情報
- タイトル
- 藤森照信読本
- 著者
- 藤森照信
- 出版社
- エーディーエーエディタトーキョー
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