東博の仮想茶会
東京国立博物館の常設展である「日本美術の流れ」の「茶の美術」を拝見してきました。
当初は東博の「応挙館」にて月に一回開催されますお茶会に参加する予定でしたが、満席で入れず、常設展に参りました。
「応挙館」は、愛知県の明眼院の書院でしたが、益田鈍翁氏が品川御殿山へ移築しました。その時に佐竹本三十六歌仙を分割して、数寄者の手に渡ったというエピソードがあり、その後東博へ寄贈されました。機会があれば訪れたい建物です。
今回訪れたのは「日本美術の流れ」という常設展で、縄文時代の土偶から江戸時代の浮世絵まで、国宝・重要文化財など第一級の美術品が展示されており、一回りすることにより日本美術一万年の歴史を拝見することができます。
その中の一室として「茶の美術」があり、何点かを数ヶ月おきに展示替えしています。
東博に茶道具はあまり縁がないような気がしますが、近代の代表的な数寄者の松永耳庵氏や、今回多く展示されていました日本橋の古美術商壺中居の広田松繁氏といった方々に寄贈されたコレクションを保持しており、充実しています。
現在展示中の「茶の美術」は、横物の軸「西江水」に始まり、八角面取釜、古染付手桶形水指、杉木普斎の茶杓「亀」、一入の黒樂「かのこ斑」・・とあたかも東博の仮想茶会に参加したようで楽しく拝見しました。
展示品の中で、特に心惹かれましたのは次の二点でした。
彫三島茶碗 銘「木村」
外に花文がある珍しい「外花手」とよばれる綺麗な三島茶碗で、たっぷりとした薄茶をいただきたくなりました。
南京赤絵蓮鷺文手桶形茶器
絵が緻密で素敵な替茶器で、持ち手の端に描かれている顔が印象的でした。大阪鴻池家伝来で、元々は向付として作られた五客一組でした。
通常展は混雑しておらず、ゆったりと拝見できますので、上野に行かれたときにふらりと立ち寄るのにもお勧め致します。
※掲載した写真は「写真撮影可」の展示品です。
展覧会情報
- 名称
- 日本美術の流れ「茶の美術」
- 会場
- 東京国立博物館(東京都台東区)
- 会期
- 2013年5月21日~2013年8月18日
- 公式サイト
- http://www.tnm.jp/