いちわん

~ 楽在一碗中 ~
常設展 茶の美術 2016年3月15日~6月5日(東京国立博物館)

常設展 茶の美術 2016年3月15日~6月5日(東京国立博物館)

トーハクの茶道具-隠れた実力

東京都美術館で「生誕三百年 若冲展」を拝見した後、同じ上野にあります東京国立博物館 本館4室 で、常設展「茶の美術」を拝見しました。

東博は所蔵している茶道具を定期的に展示替えしており、数寄者からの寄贈もあり、質が高いのではと思います。

今回は日本橋の古美術商の広田松繁(不孤斎)(1897-1973年)と「電力の鬼」こと松永安左エ門(耳庵)(1875-1971年)の茶道具を中心に展示され、主な作品は次のとおりです。

魚屋茶碗 銘 さわらび
すっきりした斗々屋茶碗で全体が灰色で見込が枇杷色をしています
さわらび

茶杓 古田織部作
蟻腰で折りタメの力強い茶杓です
2016_m006_2_02

袋形水指
侘びた信楽の焼締めに華やかな赤絵の蓋が添っています
2016_m006_2_03

志野草花文向付
筒形の向付で穏やかな釉調です
2016_m006_2_05

※このエリアは写真撮影可能です。

前回この常設展(2013年5月21日~8月18日)を拝見した際のレビューはこちら

 

●展覧会情報

日本美術の流れ「茶の美術」
東京国立博物館(東京都台東区)
2016年3月15日~2016年6月5日
http://www.tnm.jp/

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